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【これでは受からない!?】職務経歴書の自己PRの書き方

自己PRのポイント

目次

  1. そもそも自己PRとは?
  2. 自己PRを書く時のポイント
  3. 自己PRにおける長所の書き方
  4. 自己PRにおける短所の書き方
  5. NGな自己PR
  6. これが好印象な自己PR!
  7. まとめ

そもそも自己PRとは?

自己PRとは相手に対して自分を売り込み、認めてもらうことを目的に行います。つまり、自分に関する説明を一方的に行う「自己紹介」とは一線を画した行動です。

 

売り込みをする相手の立場から見れば、応募者の自己PRを「自社に対してどんな貢献をしてくれるのか」という視線で評価することになります。そのため、相手の心を動かすような長所を示して、強くアピールすることが求められます。

 

自分の良さを示したり、他の人と比べてより魅力を感じてもらったりするためには、自己PRの前に自己分析が必須です。自分がどんな人間なのか、特に強みとなるスキルは何なのか、採用担当者に伝えることを目標にしましょう。

 

自己PRを書く時のポイント

この記事の中でも、お手本になるような自己PRの書き方をご紹介します。新卒や中途での採用を目指す方に向けた、自己PRの有効な書き方に関する書籍も多く販売されており、これらの情報をなぞるだけでは中身に個性をまとわせることはできません。

 

ライバルになるほかの応募者と同じように見られてしまったり、埋もれてしまったり、魅力的な自己PRを書いている応募者に見劣りしてしまったりという問題が起こりますから、基本情報は把握した上で、あなたにしか書けない経歴を文言に変えましょう。

 

自己PRは、これまでに何をしてきたか、今の自分に何ができるか、今後どうしたいかという3点で構成することが基本です。経験、能力、将来という3つの軸を柱に据えながら、個性を肉付けしていきます。さらに、応募する先の企業に合わせた応募の仕方、いわば攻略が必要にもなりますから、これからさらに細かく3つのポイントに分けて、採用を勝ち取るための基礎をお伝えしていきます。

 

複数の企業に応募する場合でも、それぞれの企業に合わせた伝え方を考える

複数の企業の採用試験や面接を受ける場合、テンプレートのような職務経歴書を用意してしまいがちです。一つの職務経歴書や履歴書を使い回しにするのではなく、それぞれの応募先企業に合わせた伝え方を考えましょう。応募する側が「この仕事をしてみたい」と考えて応募するのと同じように、企業側も「こんな人材を採用したい」という人員計画を持っているのですから、企業のニーズに一致する強みをアピールすることが大切です。

 

例えば、A社が営業職に対して人当たりの良さやコミュニケーション能力を重視することに対して、B社では同じ営業職に対して実績や冷静さを求めるという場合には、全く同じ自己PRをしてしまいますと、少なくともどちらか一方には「選考外」とされるでしょう。

 

企業のホームページや募集要項にしっかりと目を通して書き方に工夫を施し、自分の実績や性格に関する嘘をつかない範囲内で、アピールする長所を変化させながら応募することが重要になります。

 

根拠を示すなど、理路整然とした文章を心がける

自己PRにおいては自分の強みをアピールしなければなりませんから、「〇〇が可能です」「〇〇をできます」といった言葉を使うことが増えていきますが、そういった言葉には根拠を示す必要があります。採用担当者としては、いくら応募者が自信たっぷりにアピールしてきたとしても、それが事実なのかどうか、どの程度まで信頼できるのかという点を、数枚の書類の中から見極めなければなりません。根拠に乏しい主張は印象に残らないのです。

 

そこで説得力を持たせるために使えるのが「経験」です。「〇〇をした経験がありますので、△△ができます」「〇〇の資格を持つため、△△が可能です」というように言葉を付け加えることにより、アピールに具体性が伴います。

 

読みやすさを大切にし、誤字脱字チェックをしっかり行う

自分の魅力を伝えようという気持ちが強いと、いつの間にか文字数が膨大になることがありますが、長すぎる文章は読みにくいため、最も主張したい箇所を飛ばして読まれてしまうリスクが生まれます。客観的に見た際の読みやすさを大切にすることと、誤字脱字を可能な限りゼロにすることが自己PRを用意する際の重要なポイントになりますので、何度もチェックして誤りがないかどうかを確認しましょう。

 

仮に文字数が指定されている場合には、それよりも少なめのボリュームで仕上げることがマナーであり、文字数の指定がない場合には、350~400字ほどでアピールしたいポイントを簡潔にまとめましょう。

 

自己PRにおける長所の書き方

日本人は日頃の生活で謙遜することが多く、自分の長所を伝えることが苦手な場合が多く見受けられます。「強みを書けと言われても困ってしまう」という方に向けて、長所の書き方を、例文を交えながらご紹介します。

 

一つの長所に特化してアピールするとまとまりが出る

書き込める文字数が限られている以上、アピールする長所は一つに絞り込むことがおすすめです。いくつもの長所を羅列するように書き込んでしまいますと、結局どんなキャリアを持っているのか、どんな性格なのかという重要なポイントが薄れてしまいます。

 

自分の長所を見直し、企業が何を求めているのかを考えて、最も重要性が高いと考えられる一つの長所に特化した上でPRすることによって、文章にまとまりが出て、何を伝えたいのかを明確にすることが可能です。

 

複数のエピソードを羅列するのではなく、「軸」となるエピソードから展開する

自己PRにおいては、「どの経験からどんな成果を生み出し、それがどういった評価につながったのか」という起承転結を一つのエピソードとして扱いますが、この数は一つに絞り込むことをおすすめします。

 

複数のエピソードを羅列してしまいますと、一つ一つのエピソードのインパクトが薄れ、どこに見所があるのか文章だけでは理解してもらえません。一つの軸を用意して、そこから話を展開させながら仕上げることにより、人物像が具体性を伴って伝わります。

 

自己PRにおける短所の書き方

人間である以上、誰もが長所と一緒に短所も抱えます。面接の現場でも「あなたの短所は何だと思いますか?」という質問が飛ぶ可能性がありますが、これは意地悪をしているのではなく、それが仕事にどう影響するか、どの部署が向くかなどを判断する材料として見られています。

 

書類にも短所を書くよう求められるケースがありますが、「短所はない」と書いてしまいますと、客観的に自分を見ることができない人間と判断されてしまいますから、短所を書かないという選択肢はありません。

 

それでは、マイナス要素にもなり得る欠点を盛り込む際にはどう書けばいいのか、2つのポイントを押さえてチェックしてみましょう。

 

仕事に直接悪影響を及ぼしたり、人格を疑われたりする要素の記述は避ける

「朝が苦手で遅刻をしてしまう」「集中力が足りない」といった短所を挙げてしまいますと、業務に悪い影響を及ぼすリスクがあると判断されてしまい、採用を見送られる確率が高くなりますから、こういった要素を盛り込むことは避けましょう。

 

短所を克服しようとする向上心を見せる

短所を書くことには勇気が必要ですが、短所でも裏を返せば長所に変わります。例えば「神経質」な性格が短所とすれば、その代わりに「慎重でミスを起こさないこと」を長所として捉えることもでき、事務職等に特に向くと判断されるかもしれません。

 

また、短所は短所として受け止めて、それを克服しようとする姿勢を見せることも大切です。その姿勢は「向上心」の表れとして受け止められることがありますので、ピンチはチャンスにも変えられるのです。

 

NGな自己PR

自己PRを記入する際にNGとなる文章のサンプルをご紹介します。これから3つの具体例を挙げて解説しますが、これに該当するような文言が含まれている場合には、記載する内容を見直すべきかもしれません。

 

面接の受け答えで書類のマイナスをカバーすることは不可能ではありませんが、他者の履歴書や職務経歴書と見比べられた場合に不利になることは確かです。自分の魅力を100%伝えるためにも、以下の点には十分に注意しましょう。

 

①長文で読みづらく、読み手のことを考えていない

採用担当者は、連日のように応募者の自己PRに目を通しています。まとめることができておらず、長文でダラダラとした文章をそのまま記載してしまいますと、一目見ただけでネガティブなイメージを抱かれてしまいかねません。

 

複数のエピソードを記載したり、根拠が欠如したまま強みを主張したり、誤字脱字を繰り返したりといった内容の自己PRを提出することがないように、何度も内容を見直しましょう。誤字脱字はケアレスミスの範囲でもありますが、あまりにも多く間違ってしまいますと、仕事で作る書類等でも同様のミスを犯されると判断されます。真剣に応募していないのではないか、という疑問を持たれる場合もあります。

 

②自己PRなのに謙遜してしまっている

自己PRは長所を伝える部分です。謙遜すること、遠慮することも社会で生きる上では大切ですが、採用がかかった場面では重視されません。自信や覇気がないと感じられることはマイナスですので、謙遜は避けて堂々としたアピールをしましょう。

 

③Web上の例文の寄せ集めになり、オリジナリティに欠ける

Web上には、この記事も含めて自己PRの書き方などを紹介するページが多く存在します。それらのサイトの情報は大いに参考にすべきですが、それぞれの良い部分を寄せ集めにしているだけでは個性が出ません。「どこかで見たような文章」「他の人と変わらない文章」と思われますと、採用担当者の印象には残りません。

 

次の項目で受かる自己PRの例文もご紹介しますが、そのままコピーするのではなく、オリジナリティが出るように肉付けをしましょう。

 

これが好印象な自己PR!

好印象な自己PRとはどのようなものなのか、例文を2つ用意してご紹介します。今回は営業職と事務職の2パターンで例文を考えましたので、あくまでも参考にしつつ、オリジナリティ溢れる自己PRを完成させてください。

 

営業職の場合

■例文

「前職では既存営業を担当しておりました。クライアントとのコミュニケーションを増やすことを意識し、課題を指摘するだけでなく、一体となり解決策を提示することで信頼関係を築き、受注を増やすことによって、売上を〇〇万円まで伸ばすことに成功しました」

 

上記の例では、成果を上げたことに対するエピソードを1点にまとめています。売上を増やしたという結果に至るまでの間、どのような取り組みを見せ、どうやって仕事に向き合ったのかを簡潔に記しています。

 

事務職の場合

■例文

「私の欠点は、神経質すぎる部分にあると考えています。決断力を強めることを課題として認識していますが、一方で注意深く、ミスを見逃さないことは長所でもあります。御社には仕事の正確性という面で貢献できると確信しています」

 

この自己PRは、短所を長所に変換し、会社に対してどのように還元できるのかを記しています。何が課題なのかをはっきりと認識できていることもポイントで、客観的に自分を見つめられる人物であることを示しています。

 

まとめ

自己PRは、企業に合わせた内容で作成すること、読みやすい長さに調整すること、強みを示す際には根拠を伴わせること、短所に対しては裏返しとなる長所を見つけることにより、好印象な内容に仕上げることができます。

 

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