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職務経歴書での志望動機の書き方をまとめてみた

職務経歴書の書き方

目次

  1. 職務経歴書に志望動機を書く理由
  2. 志望動機の書き方はたったの2ステップ
  3. 志望動機のサンプル・例文
  4. 注意!NGな志望動機の書き方4選
  5. まとめ

職務経歴書に志望動機を書く理由

履歴書には、志望動機を記載する欄があるため、職務経歴書にも志望動機を書く必要はあるのかと考える方や、それぞれにどのような違いがあるのかといった疑問をもつ方も多いことでしょう。

 

前提として、志望動機は履歴書に書くことができるため、職務経歴書への記載は必須ではありません。

 

しかし、履歴書には決められたフォーマットがあるため、志望動機の欄も狭く、詳細に書くことは困難です。そこで、フォーマットの決まっていない職務経歴書に志望動機を記載することにより、志望動機の詳細を伝えることができます。

 

志望動機を詳細に書くことは、誠意を伝えられるだけでなく、他の応募者との差別化を狙うことができるのです。

 

職務経歴書における志望動機の文字数

職務経歴書に志望動機を記載する場合には、300文字程度を目安としましょう。それ以上に多すぎてしまうと、本来の記載事項である職務経歴の欄が圧迫されてしまいますし、それ以下だと少し物足りなさを感じてしまいます。

 

履歴書に記載した志望動機に、プラス300文字で詳細に伝えることをイメージしながら文章を作成するのがおすすめです。

 

志望動機の書き方はたったの2ステップ

志望動機は、自分がどれだけ応募企業で働きたいかという意思を伝えるものであり、採用担当は、その意思確認と、採用することによるメリットを考えることになります。

 

そのため、志望動機では意思を簡潔に伝え、メリットを提示することが重要です。また、志望動機を確実に伝えるためには、2つのステップを踏まえて明確な意思表示をする書き方が大切です。

 

①なぜ志望したのかを書く

志望動機を確実に伝えるためのステップの1つ目は、なぜ志望したのかという理由を書くことです。志望動機に、志望した理由を書くのは当たり前のように感じるかもしれませんが、しっかりとした裏づけを持って志望理由を書くことが大切です。

 

たとえば、前職の経験を通して自分の中に生まれた希望や将来の夢への挑戦願望を書きます。そのうえで、応募企業に対して魅力を感じたことや応募企業でしか実現ができないことを記載しましょう。自身の希望願望を示したうえで、なぜ応募企業でないといけないのかを明確に表現することが重要です。

 

②応募した企業でどうなりたいか・どう力になれるかを書く

志望動機を確実に伝えるためのステップの2つ目は、応募した企業でどうなりたいか・どのように企業に貢献できるのかを書くことです。①の内容を踏まえつつ、自分を雇うメリットも提示することで、採用したいと思わせることができます。

 

どんなにすばらしい希望願望や志望理由があったとしても、採用担当者に必要な人材だと思ってもらえなくては採用にはなりません。必要だと思ってもらうためには、企業においてどのような可能性を持っているのかを示す必要があるため、謙遜することなく明確に記載しましょう。

 

志望動機のサンプル・例文

ここでは、上記の2つのステップを踏まえた志望動機のサンプルをいくつか紹介していきます。

 

未経験の場合、経験者の場合、ブランクのある経験者の場合の3つの場合に分け、それぞれどこがいいのか、どこがポイントなのかを明記していきます。

 

未経験の場合(Webデザイナー・エンジニア職例)

■例文1

「大学在学時、Webデザイナーの仕事内容に憧れてはいたものの、将来の生活を考え現在の営業職に就きました。しかし、社会人として年数を重ねるごとに、このままでいいのか、本当にやりたいことは何なのかという自問自答を繰り返し、転職活動を行うことを決心しました。貴社は、私が普段使っているHPの製作にも携わっており、親近感を覚えるとともに、このようなすばらしい企業で一緒に働きたいと感じました。

 

現在は通信教育などを利用して、Webデザインの知識習得に努めていて、いくつかのサイト作成も行っています。前職で培った経験と夢の実現に対する情熱を発揮したいと思います。ポートフォリオをご覧いただき、ぜひ面接の機会をいただきたいです。」

 

■例文2

「現在の職種であるサービス業を通して、多くのお客様から感謝の言葉をいただき、やりがいを感じていましたが、サービス業で接することができるのは、対面しているお客様だけであるということも学びました。そこで、エンジニアという職種では、モノづくりを通して無限のお客様に接することができると考えました。

 

大学では情報工学について学んでいたことから、プログラミングなどの基礎知識は有しており、現在でも趣味としていくつかのアプリ開発を行っています。近年ヒットアプリを発信し続けている貴社は、質の高いアプリ開発に集中できる体制を整えていることを知りました。そのようなすばらしい環境に身を置き、力を発揮したいと考え貴社を志望しました。」

 

上記の2つの例文はどちらも業界未経験の場合の志望理由ですが、新しい業界チャレンジしたいという意欲があらわれた文章になっています。

 

また、未経験ではあるものの、業界に必要な知識の習得に努めていることから、未経験であるというデメリットをサポートし、採用の興味に変えています。

 

経験者の場合(事務例)

■例文

「現在の会社では、事務職として経費管理や資料作成、データ管理などを行っていますが、組織が大きいため、新しいアイディアを取り入れることは難しく、スキルを発揮するポジションとなることが困難な状況です。

 

私は、MOSや簿記の資格を有しているため、とくにデータ集計には長けていると自負しており、貴社における業務効率化に貢献できると考えています。貴社には社員のアイディアを積極的に取り入れてくれる理念があることを知ったため、私の経験やスキルを発揮し、業績向上に貢献したいと考え志望しました。」

 

上記の例文では、応募職種経験者として、知識やスキルを持っていることをアピールしています。

 

資格を有していることから、知識やスキルの裏づけを行い、入社後の即戦力になれることが伝わる志望動機です。

 

ブランクのある経験者の場合

■例文

「私は、食品業界で働いた後、現在は食品業界とは異なるIT業界で仕事をしています。IT業界で働くことによってシステムの作り方や情報管理方法を学ぶことができましたが、衣食住に直結する食品業界で働くことのすばらしさを改めて実感し、再度食品業界で働くことを決心しました。

 

貴社は、以前食品業界で働いていたときから、商品性の高さに感銘を受けており、一緒に働くことを夢見ていました。以前の食品会社で培った経験と、IT業界で学んだ知識を発揮し、貴社に貢献したいと思い志望しました。」

 

上記の例文では、なぜ食品業界に戻ってきたのかが記載されていて、IT業界で培った知識も食品業界に応用し、会社に貢献しようとしている姿勢が現れています。

 

注意!NGな志望動機の書き方4選

志望動機を書く際は、上記の内容を踏まえ、自身の強みや志望理由などを効率よく伝えることが大切です。ただしNGな書き方を避ける必要があり、そのような書き方をしてしまうと書類選考で落とされてしまうことが多くなるので注意しましょう。

 

ここでは、志望動機のNGな書き方を4つ紹介します。

 

「応募した企業でなければならない」理由が薄い

「応募した企業でなければならない」理由が薄いと、志望動機として採用担当者に誠意が伝わることはありません。なぜ貴社でなくてはならないのか、なぜいくつもある業界他社ではなく貴社なのかを確実に明記するようにしましょう。

 

どのような会社であっても、他社とは異なる強みを持っているはずですので、それをしっかりとリサーチし、志望動機に記載するようにしましょう。

 

「一緒に働きたい」と思わせる意欲が感じられない

「一緒に働きたい」と思わせる意欲が感じられない志望動機はNGです。

 

ここには待遇や福利厚生のことばかり言及している場合が該当します。たしかに待遇や福利厚生は会社の大きな強みのひとつになりますが、そればかり主張してしまうと一緒に働きたいという意欲には欠けてしまいます。

 

「自分は会社にどう貢献できるか」などのアピールも忘れずに、受け身の文章にならないように気をつけましょう。

 

自己PRの内容と食い違いがある

志望動機と自己PRは別枠で記載することが一般的ですが、両者の内容に食い違いがあると、書類に矛盾が生じてしまいます。

 

内容は一貫性を持って記載し、何をアピールしたいのか、何が強みでそれをどのように活かすことができるのかを明確に記載しましょう。

 

そもそもの転職理由が曖昧

転職活動では、なぜ転職を行うのかをはっきりとさせておく必要があります。曖昧な転職理由では、採用側にとっても定着の不安が発生してしまうからです。

 

なぜ転職活動を行っていて、貴社に転職することでどのように改善されるのかをしっかりと伝えましょう。

 

まとめ

就職活動や転職活動をする際には、自己PRとともに志望動機も非常に大切です。志望動機を確認することによって、応募者の誠意や仕事に対する熱意を確認できるとともに、会社にとってどのようなメリットがあるのかを判断できるのです。

 

少しの言葉のニュアンスによっても相手に与える印象は大きく異なるため、慎重に言葉を選んで文章を作成しましょう。書類選考後の面接では、志望動機について掘り下げて質問されることも理解しておくことが大切です。書類選考や面接は、それぞれ事前対策を行い、満足できる結果を残してください。

 

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